Dr. Sakae’s Room
田中栄先生の部屋

田中栄 | 東京大学医学部附属病院長
東京大学医学部整形外科教授。
東京大学医学部附属病院長。
四肢機能再建学、関節病学、リウマチ病学、骨・軟骨代謝学。
「正確な医療情報を伝える上でメディアの役割は重要です。」
田中栄先生の投稿一覧

動物胎児内で育つヒト臓器細胞:移植医療に向けた新たな一歩
臓器移植は、臓器機能が失われた患者にとって非常に効果的な治療法として期待されていますが、世界的にドナー不足が深…

膝の炎症にメトトレキサートは効く?変形性膝関節症に対する新たな臨床試験結果
変形性膝関節症(KOA)に対する根治的薬剤療法というのは存在しないのですが、KOAの中でも炎症の要素が強いもの…

「タウリン=若返り」は本当?年齢と関係しない新研究の結果とは
アミノ酸の1種であるタウリンtaurine (2-aminoethane-sulfonic acid)は182…

「歯は感覚器だった?」最古の歯の起源に迫る化石研究の新発見
約4億6000万~5億年前、脊椎動物が最初に骨格を形成した際、外骨格が感覚を妨げる可能性がありました。 この問…

「痛みを感じる脳」を再現?ヒト感覚経路を再構成するアセンブロイド誕生
幹細胞のもつ自己複製能と分化能を利用して自己組織化させることで3次元的な組織様構造として形成させるオルガノイド…

「膝の痛みが和らいだ」 糖尿病薬メトホルミンがKOA患者に新たな可能性
変形性膝関節症(KOA)患者の膝痛に対するメトホルミンの効果を検証したRCTが報告されました。 オーストラリア…

変形性関節症の“鍵遺伝子”700個を特定: 薬の再利用によ る新たな治療の可能性
変形性関節症(OA)は高齢者に高頻度で発症する疾患であり、高齢化が進むわが国でも大きな問題になっています。有効…

「動きを取り戻す」 パーキンソン病に対するiPS/ES細胞移植の臨床試験が前進
パーキンソン病は黒質ドーパミン(DA)ニューロンの喪失を特徴とし、動作緩慢、筋固縮、安静時振戦を特徴とする運動…

「赤外線の世界が見える」 人の視覚を拡張する次世代コンタクトレンズ誕生
自然界では、ハチなどの昆虫が、近赤外光(NIR)を利用して花の蜜源を探したり、獲物を追跡したりすることが知られ…

「眠れない夜」に終止符? 新薬AD109がOSA治療に革命
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea, OSA)は世界で約10億人が罹患し…

血液1滴から始まるがん診断革命:RARE-seqによる高感度cfRNA解析の可能性
「血液1滴で癌が診断できます!」というような宣伝は、すばらしいものから超怪しいものまで数多く出ていますが、基本…

好中球が“第二の皮膚”? 傷口を守る驚きの新機能を発見
皮膚は体内の水分が過剰に失われるのを防ぎ、外部からの刺激や異物(細菌、ウイルス、アレルギー物質など)の侵入を防…

見た目年齢が命を左右する?AI「FaceAge」ががん予後を予測
「昔と変わらないですね!」というのはおそらく誉め言葉なのだと思いますが、これはつまりヒトは見た目でその人のおお…

骨粗鬆症患者における骨吸収抑制療法と歯科インプラント:系統的レビューと顎骨壊死タスクフォースのコンセンサス声明
骨粗鬆症患者に対する骨吸収抑制療法が歯科インプラント治療における薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)のリスク増加やイ…

「なぜ一流選手は動きが違うのか?」脳が生み出す熟練の秘密を解明
プロスポーツやオリンピックなどを見ていると、感動するとともに、どうしてあんなことができるんだろう?と不思議に思…

神経痛治療薬ガバペンチノイド、自己傷害リスクとの複雑な関係とは?
プレガバリンやガバペンチンを含むガバペンチノイドは、わが国においても神経障害性疼痛や線維筋痛症などの治療薬とし…

ヘビ毒に20年挑んだ男から、汎用抗毒素カクテルの可能性が誕生
現在でもヘビ咬傷は、主に発展途上国で1日約200人の命を奪い、年間40万人に障害を負わせています。その治療に不…

骨はないけど「骨集め」? ハワイのクモの巣に住む奇妙な毛虫の生態
デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーが主演した『ボーン・コレクター』という映画は、殺人犯が犯罪現場に…

「最初のバラは黄色だった」:ゲノムが語るバラの起源と進化
「薔薇(バラ)」と聞くと萩尾望都先生の『ポーの一族』を思い出しますが(古い?)、本研究は観賞用植物として重要な…