女性と生活習慣病予防:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 池田 義雄 理事長(現 名誉会長)インタビュー

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池田 義雄 名誉会長(写真左)と海原 純子 氏

【インタビュアー】日本医科大学特任教授 海原 純子 氏――
生活習慣病については広く知られてきましたが、男性のイメージが強く女性の生活習慣病はあまり馴染みがないように思います。今回は女性の生活習慣病予防についてお話をお伺いできればと思います。

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 池田 義雄 理事長(現 名誉会長)――
“生活習慣病”とされる病態はかなり多様性に富んでいるのですが、いずれにしても現代の生活習慣病で一番問題になっているのは「肥満」です。特に内蔵脂肪型肥満については圧倒的に男性が多く、肥満度で見ても女性の肥満者の方が少ないため、生活習慣病全体の罹患率、発症率は女性が低く平均寿命も長いのです。
例えば老人ホームや介護施設を見ると、圧倒的に女性が多くお元気です。先日も信州で友人に案内されたお洒落なカフェでは男性客は私共だけで、それ以外は全て中高年の女性で満席でした。女性の皆さんは、積極的に交流を深めている様子でした。

筋肉を意識して身体を動かそう

健康づくりのために身体をよく動かしましょうと言いますが、要は筋肉を刺激することが大切です。筋肉組織は大小約500ありますが、この約500の筋肉組織に一定の刺激を毎日与える事が健康寿命の延伸に非常に大きく貢献します。

生活習慣病予防のために“一無、二少、三多”を

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 池田義雄理事長

「酒は百薬の長」の本当の意味

飲酒は、摂取量もさることながら、日々一定量を飲み続けることで、アルコールによる軽度の肝障害も生じ、長い目で見ていくと脂肪肝も含め、一定の代謝障害に対して非常に大きな影響を持つようになっていきます。「飲んで楽しい」、「飲むとよく眠れる」というような話はたくさんありますが、やがて40代から50代、60代と加齢を重ねていく中で、依存度がだんだん強くなる人もいます。

(このインタビューは、2018年4月に行われました)

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